モンティ・ホール問題・・数学的解法#2
先の問題の「数学的解法」としては「場合分け」により、すべての場合を
あげて、考えてみる。
3枚のドアを、「ハズレA」「ハズレB」「当たり」とする。
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場合#1、「当たり」、「ハズレA」、「ハズレB」
場合#2、「当たり」、「ハズレB」、「ハズレA」
場合#3、「ハズレA」、「当たり」、「ハズレB」
場合#4、「ハズレA」、「ハズレB」、「当たり」
場合#5、「ハズレB」、「当たり」、「ハズレA」
場合#6、「ハズレB」、「ハズレA」、「当たり」
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前から順に、「解答者が最初に選んだドア」、「司会者がオープンするドア」、
「残りの1枚のドア」とすると、
現実には、#1、#2、#4、#6の4通りしかないように見える。しかし、
#3の場合では、司会者は「ハズレB」をオープンしている。また、同様に
#5の場合でも、司会者は「ハズレA」をオープンしている。この部分が
トリックになっている。
つまり、#4、#6の場合「3枚目のドア」が無作為の状態で「当たり」となるが、
#3、#5の場合は、作為的な(イカサマである)ドアオープンによって、同様に
「3枚目のドア」が「当たり」となってしまう。
よって、「3枚目のドア」に関しては、#1、#2の2つの場合が、「ハズレ」とな
り、#3、#4、#5、#6の4つの場合が「当たり」となる。
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結論として「3枚目のドア」が「当たり」となる確率(解答者がドアチェンジした時
の確率)は、#1から#6の6つの場合のうち、#3、#4、#5、#6の4つの
場合なので、
4/6=2/3
で、3分の2となる。
「ドアチェンジしなかった時の確率」は、#1から#6までの6つの場合のうち
#1、#2の2つの場合なので
2/6=1/3
で、3分の1となる。
従って、解答者はドアチェンジした方が、チェンジしない場合よりも、2倍も
「当たり」を引く確率が高くなるので、チェンジした方が有利である。
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以上の解法は、「場合をすべて数え上げる」というやり方であり
「数学的確率」論の解法である。